2024年1月1日に発災した能登半島地震の支援活動は、8月末を持ち一定の収束をはかることといたしました。現地では引き続きRQ能登の名称も使い、自主的な地域に寄り添う支援を継続してまいりますが、組織として行う支援活動は一区切りとして地域の自立にむけた伴走体制にはいります。

支援を行ってきた門前町では、8月末現在仮設住宅への入居が進み、全半壊家屋の公費解体が進められています。

RQ能登としてこれまで7か月余りの活動を行ってきましたが、地域の状況がだいぶ落ち着いてきたことから次のフェイズに入るものとし、8月末をもって活動の区切りをつけることを決定しました。

しかしながら地域に残る方々の多くは、高齢で独居される世帯が多く、さまざまな点で生活再建にむけて外部からの支援を要するのが実情です。今後は地域に寄り添いながら、自立に向けたサポートを模索してまいります。

これまでの活動実績と皆様からのご支援について報告します。

2024年9月6日

ボランティア参加人数

2月97人日
3月282人日
4月348人日
5月293人日
6月231人日
7月161人日
8月141人日
合計1,553人日

完了した地域ニーズ  777件

主なニーズは

・災害ごみの撤去、指定の集積場所への搬出

・全半壊家屋からの家財運び出し

・室内の片付け、倒れた家具や電化製品の移動

・屋根や壁の修繕

・ふすまや扉の修繕

・崩れた塀や道の補修

・倒れた墓石の復元

・水や食材ほか必要な物資の配布、お届け

・拠点での炊き出し、食事の支援

・子供たちの小学校への送迎

・仮設住宅や集落内の見守り、声掛け

・拠点でのマッサージなどの実施

 など

これまでの寄付金と活動資金の内訳

発災直後よりRQ災害教育センターのウェブサイトを通じ、全国に活動資金の寄付を呼びかけ、多くの皆様にご支援をいただきました。寄付総額は4,665,693円に上り、現地の支援活動費にあてております。このほか、支援物資や水、食品など地域ニーズに合わせて各地より多くの物資をいただきました。厚く御礼を申し上げます。

寄付総額   4,665,693円

寄付件数   173件

〈団体からの大口のご支援〉

セブン-イレブン記念財団様(連携協定による)

福井県アウトドア協会様

コンサベーションアライアンスジャパン(CAJ)様

アトリエモリヒコ様

株式会社ビジョン様

活動資金の内訳

現地活動での交通費・ガソリン代・車両維持等1,504,532円
車両のリース、保険、オペレーション等815,528円
現地活動での備品、消耗品、食料、雑費1,028,710円
現地コーディネーター支援1,680,000円
現地宿泊施設借用謝金(酒心館1月より6月末)330,000円
通信・運搬(携帯、通信費、輸送費等)45,786円
振込手数料3,465円
合計5,408,021円

※今回の寄付額より不足分は、RQ災害支援基金より供出しています。

RQ能登の活動報告 2024年1月~8月